ワラーチが「痛い・危ない」のは製品差ではなく、体重を鼻緒で受けているから。荷重点の移し方、ソール厚5〜16mmで足の仕事量がどう変わるか、川と乾いた道では正解が動く理由、年数でなく残り厚で決める捨てどきまで。Xero・Shamma・LUNA・Bedrockほか6足を…
テムレスが効くのは寒いからではなく、濡れるからだ。作業用手袋の膜は水を抱えないので、雪山でも8月の3,000mの雨でも同じ働きをする。裏起毛なしの281・283と防寒の282をどう使い分けるか、そして−15℃・長い停滞・ロープ操作という代わりにならない線まで。
南アルプス南部の悪沢岳と赤石岳を椹島から周回した2泊3日は、2日目の昼まで何も見えなかった。暴風で行程を落とした判断、霧雨で効いたテムレスと傘、小赤石岳の先で空が割れるまでを、実測28.0km・累積3,035mの区間タイムとともに。
山で岩が顔に見えるのはパレイドリアという錯覚で、脳が正しく働いている証拠だ。ふだんなら0.25秒で「岩だ」に訂正されるその誤りが、寝不足や前夜に飲んだ睡眠改善薬の持ち越しで直らなくなる。南アルプスで天狗と読めない文字を見た体験から、正常な見え…
Durston Wapta 30 はフレームを持たない520gのザックで、本体もポケットもALUULA Graflyte V-98を使う。糊を使わず融かした生地が何を可能にしたのか。腰へ渡せるのは2〜6kg、推奨は12kgまでというのがメーカー自身の数字で、日本から買うと¥53,800(税込表…
HMG Pemi 15は本体にALUULA 97を使い、体に当たる部品から縫い目を抜いた15Lのベスト。公称352g・$250。Wapta 30のGraflyte V-98と1しか違わない品番が何を指すのか、揺れをどう抑えるのか、背面の通気と修理性で何を手放したのか。走って快適なのは15ポンド…
結論:山で効くかは「風量」でなく「吸気口がハーネスの外にあるか」で決まる 風を作る部品は各社ほぼ共通|モンベルもバートルも京セラ製デバイスを積んでいる 服の中で風はどこへ抜けるか|裾ゴム・襟・脇と、ザックの4本のベルト 効く条件と効かない条件…
登山のマメ・靴擦れは、こすれてできる擦り傷ではない。表面は靴に食いついたまま、その下で骨だけが動き、皮膚は内側から裂ける。摩擦・ずれの幅・繰り返しの3つに分ければ、靴・靴下・テープ・休憩の取り方のどれから直すかが決まる。紙テープが守るのは貼…
ULTRA 200Xは何年もつのか。防水フィルムは生地の内側にあり、寿命を決めるのは摩耗ではなく接着界面。剥離・折り目の白化・UV・縫い目・汚れの5モードをDCF/UltraGrid/ALUULAと比べ、点検法と国内で買えるザックまで。
山の天気予報が割れた夜、多数決は効かない。てんくら・登山天気・ヤマテン・Windy・SCWの元データを遡ると、独立した情報源は3つしかなく、Windyのモデル設定次第では2つに減る。A/B/Cの指数は、格子の粗さと地形の丸めを5回くぐった先に届く1文字だ。
山でマムシやヤマカガシに咬まれたとき、結果を左右するのは現場の処置より病院に着くまでの時間。全国178例の調査では走った群のほうが腫れも入院日数も軽かった。応急処置の推奨が正反対に割れる理由、30分の見極め、抗毒素が最寄りにあるとは限らない事情…
登山とランニングでは、脚の鍛えられ方そのものが違う。縮みながら・伸ばされながら・伸ばされてすぐ縮む。力の出し方は3つに割れ、山はそのうち2つしか出題しない。接地時間と腱のひずみ閾値から、山で育つ脚と、何年登っても育たない脚を分ける。
キャラバンのCRV ミニマルウォレット ULTRAは、31gの三つ折り財布。Ultra 100X製で、紙幣・小銭・鍵・カード9枚が入る。登山用の軽量ウォレットの多くは小銭室を落として軽くなるが、これは削っていない。筑波山と街で使い、同価格で24gのULTRAGRID版との違…
赤岳を真教寺尾根から登り県界尾根へ下る日帰り周回。公式コースタイム9時間40分のところ実測6時間54分。鎖場がどこから始まりどれだけ進めなくなるか、水場とエスケープの有無、下山中の雷雨まで、GPSログの時刻と標高で追った。
携帯トイレの「1回分」は水で測った数字で、尿での実効量を公開するメーカーはほとんどない。高所利尿と寒冷利尿で、山では出る量そのものも増える。モンベル・QQトイレ・ポイレなど主要5製品を、凝固剤の量・袋の層構造・使用後の持ち帰り動線という3つの軸…