山道具ラボ

by Daringdaddy #山で使う道具の話 #軽さと快適さのあいだ #買う前に知りたかったこと

ワラーチ・ULサンダル比較2026|"痛い・危ない・何年もつ"に、6足の構造で答える

ワラーチが「痛い・危ない」のは製品差ではなく、体重を鼻緒で受けているから。荷重点の移し方、ソール厚5〜16mmで足の仕事量がどう変わるか、川と乾いた道では正解が動く理由、年数でなく残り厚で決める捨てどきまで。Xero・Shamma・LUNA・Bedrockほか6足を…

テムレスは登山グローブの代わりになるか|作業用手袋が効くのは寒さではなく濡れ、雨の稜線と雪山で引く線

テムレスが効くのは寒いからではなく、濡れるからだ。作業用手袋の膜は水を抱えないので、雪山でも8月の3,000mの雨でも同じ働きをする。裏起毛なしの281・283と防寒の282をどう使い分けるか、そして−15℃・長い停滞・ロープ操作という代わりにならない線まで。

悪沢岳・赤石岳を椹島から周回 テント泊2泊3日|霧雨の稜線と、小赤石岳の先で割れた空

南アルプス南部の悪沢岳と赤石岳を椹島から周回した2泊3日は、2日目の昼まで何も見えなかった。暴風で行程を落とした判断、霧雨で効いたテムレスと傘、小赤石岳の先で空が割れるまでを、実測28.0km・累積3,035mの区間タイムとともに。

登山中に幻覚を見るのはなぜか|岩が顔に見えるのは正常、直らなくなったら引き返す

山で岩が顔に見えるのはパレイドリアという錯覚で、脳が正しく働いている証拠だ。ふだんなら0.25秒で「岩だ」に訂正されるその誤りが、寝不足や前夜に飲んだ睡眠改善薬の持ち越しで直らなくなる。南アルプスで天狗と読めない文字を見た体験から、正常な見え…

Durston Wapta 30(ALUULA Graflyte V-98)|フレームを持たない520gが成立する荷物の重さはどこまでか

Durston Wapta 30 はフレームを持たない520gのザックで、本体もポケットもALUULA Graflyte V-98を使う。糊を使わず融かした生地が何を可能にしたのか。腰へ渡せるのは2〜6kg、推奨は12kgまでというのがメーカー自身の数字で、日本から買うと¥53,800(税込表…

Hyperlite Mountain Gear Pemi 15|ALUULA 97で縫う場所を選び直した15Lベストは、揺れをどう受けるのか

HMG Pemi 15は本体にALUULA 97を使い、体に当たる部品から縫い目を抜いた15Lのベスト。公称352g・$250。Wapta 30のGraflyte V-98と1しか違わない品番が何を指すのか、揺れをどう抑えるのか、背面の通気と修理性で何を手放したのか。走って快適なのは15ポンド…

登山のファン付きウェア(空調服)比較2026|モンベル ファンブローとバートル・ワークマン・サンエスを「風の抜け道」で選ぶ

結論:山で効くかは「風量」でなく「吸気口がハーネスの外にあるか」で決まる 風を作る部品は各社ほぼ共通|モンベルもバートルも京セラ製デバイスを積んでいる 服の中で風はどこへ抜けるか|裾ゴム・襟・脇と、ザックの4本のベルト 効く条件と効かない条件…

登山のマメ・靴擦れは「こすれ」ではない|靴・靴下・テープのどれから直すかを摩擦とずれで決める

登山のマメ・靴擦れは、こすれてできる擦り傷ではない。表面は靴に食いついたまま、その下で骨だけが動き、皮膚は内側から裂ける。摩擦・ずれの幅・繰り返しの3つに分ければ、靴・靴下・テープ・休憩の取り方のどれから直すかが決まる。紙テープが守るのは貼…

ULTRA 200Xの経年劣化|剥離は内側から始まる。5つの壊れ方で「何年もつのか」を見積もる

ULTRA 200Xは何年もつのか。防水フィルムは生地の内側にあり、寿命を決めるのは摩耗ではなく接着界面。剥離・折り目の白化・UV・縫い目・汚れの5モードをDCF/UltraGrid/ALUULAと比べ、点検法と国内で買えるザックまで。

てんくら・ヤマテン・登山天気・Windy、山の天気予報サービスは結局どれを信じるか|割れた日に多数決が効かない理由

山の天気予報が割れた夜、多数決は効かない。てんくら・登山天気・ヤマテン・Windy・SCWの元データを遡ると、独立した情報源は3つしかなく、Windyのモデル設定次第では2つに減る。A/B/Cの指数は、格子の粗さと地形の丸めを5回くぐった先に届く1文字だ。

山で毒ヘビに咬まれたら|マムシもヤマカガシも、結果を決めるのは「病院までの分数」

山でマムシやヤマカガシに咬まれたとき、結果を左右するのは現場の処置より病院に着くまでの時間。全国178例の調査では走った群のほうが腫れも入院日数も軽かった。応急処置の推奨が正反対に割れる理由、30分の見極め、抗毒素が最寄りにあるとは限らない事情…

山では速いのに、走ると遅い|登山とランニングで育つ脚力の違いと、ハイカーが足すべき3つの走り方

登山とランニングでは、脚の鍛えられ方そのものが違う。縮みながら・伸ばされながら・伸ばされてすぐ縮む。力の出し方は3つに割れ、山はそのうち2つしか出題しない。接地時間と腱のひずみ閾値から、山で育つ脚と、何年登っても育たない脚を分ける。

軽さのために何も削っていない|CRV ミニマルウォレット ULTRAという31gのUL財布

キャラバンのCRV ミニマルウォレット ULTRAは、31gの三つ折り財布。Ultra 100X製で、紙幣・小銭・鍵・カード9枚が入る。登山用の軽量ウォレットの多くは小銭室を落として軽くなるが、これは削っていない。筑波山と街で使い、同価格で24gのULTRAGRID版との違…

赤岳・真教寺尾根から県界尾根へ 日帰り|下り始めて15分、眼下にかかった虹

赤岳を真教寺尾根から登り県界尾根へ下る日帰り周回。公式コースタイム9時間40分のところ実測6時間54分。鎖場がどこから始まりどれだけ進めなくなるか、水場とエスケープの有無、下山中の雷雨まで、GPSログの時刻と標高で追った。

登山で携帯トイレを持つ山、持たなくていい山|「1回分」が水で測った数字である理由と、主要5製品の選び分け

携帯トイレの「1回分」は水で測った数字で、尿での実効量を公開するメーカーはほとんどない。高所利尿と寒冷利尿で、山では出る量そのものも増える。モンベル・QQトイレ・ポイレなど主要5製品を、凝固剤の量・袋の層構造・使用後の持ち帰り動線という3つの軸…

山で出会うものの名前を覚えたくて、写真クイズのiPhoneアプリを3本つくりました