山道具ラボ

by Daringdaddy #山で使う道具の話 #軽さと快適さのあいだ #買う前に知りたかったこと

登山アプリを起動したまま、iPhoneは何時間もつのか|機内モードに逃げない前提で、iPhone 17からPixel 10まで機種別に計算してみた

登山アプリでGPSログを取りながら、スマホは何時間もつのか。機内モードに逃げない前提で、iPhone SEからPixel 10まで機種別に持続時間を試算。電池を食う主犯は電波サーチという機序、機内モードで失うもの、消費を抑える設定、モバイルバッテリーの現実的…

アミノバイタルPROは効果ない? 効くのは筋肉痛だけ、それでも山で飲む理由

アミノバイタルPROは本当に効くのか。エビデンスで確かめると、はっきり効くのは翌日の筋肉痛くらいで、持久力や行動中の疲れは根拠が薄い。純BCAA(グリコ)との比較、飲む意味がある人、そして脚を確実に持たせる糖質・水分・電解質まで、当事者が判断材料…

山の花の名前が覚えられない|高山植物の識別アプリ・図鑑・覚えるアプリの使い分け

稜線で出会う花の名前が覚えられない。その悩みに、無料の識別アプリ・定番の紙図鑑・クイズで覚える学習アプリの3系統を費用と収録数の実数で整理した。後半は筆者が自作したiPhoneアプリ「山の花名人」の中身と、使う前に知ってほしい5つの限界を正直に書…

登りで暑く、止まると寒い|行動保温の中間着(アクティブインサレーション)を"保温力"でなく"通気"で選ぶ

登ると暑い、止まると寒い——その脱ぎ着をやめるのが行動保温着(アクティブインサレーション)。露出起毛・帝人オクタ・グリッドフリース・通気中綿の4設計を、保温力ではなく「どれだけ通気するか」で読み解き、日本で正規に買える実在6枚を蒸れにくさの軸…

真夏の登山でオーバーヒートしないために|レイヤリングを「枚数」でなく「汗の道」で組む

真夏の登山でオーバーヒートするのは着すぎのせいではない。気温が皮膚温を超えると、体を冷やせるのは汗の蒸発だけになる。レイヤリングを「枚数」でなく「汗の道(発汗→吸汗→拡散→蒸発)」で設計し、速乾ベース・背面通気・濡らす気化熱・日射の遮り方まで…

日清「冷しカップヌードル」実食|"熱湯禁止"の正体を、登山のコールドソーク文化から読み解く

日清「冷しカップヌードル」が7/20発売。冷水5分で戻る「コールドリハイド製法」の中身、なぜ冷蔵庫の水でなければいけないのか、海外ロングトレイルの「コールドソーク」文化との関係、そして登山でストーブを手放せるかを、発売前に読み解く。

背中が汗の川になるなら、次は「ザック本体」を疑う|背面通気パックを"空気層の深さ"で選ぶ

夏の背中の汗は、後付けパネルだけでなくザック本体でも断てる。背面通気を「空気層の深さ」で選ぶ視点で、Osprey Atmos AG・Gregory Focal・Deuter Futura・Rab Syclon XPを、涼しさと荷重安定・積載上限のトレードオフから比較。後付けVBPとの違い、ショル…

ULブランド探訪:エバニュー —— 世界最薄0.2mmチタンと「ティムティム」を、同じ手で作る老舗

跳び箱とライン引きを100年作ってきた日本の体育用品メーカーが、なぜ世界のスルーハイカーに支持されるチタンクッカーを生んだのか。燕市の金属加工が支える0.2mmという薄さへの執念と、海外で先に評価が広がった逆輸入的な現象を追った。

ULブランド探訪:LUNA Sandals —— 『Born to Run』が生んだ、ワラーチの正統

『Born to Run』に実名で登場した裸足ランナーが、タラウマラ族の職人への敬意をブランド名に刻んだLUNA Sandals。結び目を足裏から消すATS構造や滑らないMGTフットベッドで、素朴なワラーチを技術製品へ押し上げた過程と、伝統的タイヤソールを今も残す理由…

裸足・ミニマルシューズの科学 —— 「自然だから怪我しにくい」は本当か。査読研究で読み解く、効く人・危ない人・正しい始め方

「裸足に近い靴は自然で、足を強くして怪我を減らす」は本当か。査読された研究論文を数十本当たると、実像は三つに割れた——足は強くなる(○)、怪我が減るは未証明(△)、自然だから安全は神話(×)。移行期に骨を痛める人の条件と、数か月かけた安全な始め…

なぜ同行者は無傷で、自分だけ刺されるのか|ブヨに好かれる体質と、足に集中する理由

同じ道を歩いたのに、刺されるのは自分だけ——なぜか。刺されやすさは「体質」でなく、吐く息の二酸化炭素・体の熱・汗の匂い・服の色という測れる要因の差だ。「O型」「足の匂い」は蚊の俗説でブヨには当てはまらない。犯人のブヨは低く飛んで足首を狙い、翌…

歩き込んだ脚は、その靴の脚だ|毎週ゼロドロップの僕が、久々の登山靴で膝と足裏をやられた

ゼロドロップのトレランシューズを毎週履いていた僕が、久々の硬い登山靴で膝と足裏を痛めた。原因は「なまり」でも地形でもない——歩き込んだ脚は"その靴専用"に育つ。靴を替える=トレーニングのやり直し、という話。

夏山でハチに刺されたら|本当に怖いのは腫れではない。命を分ける「刺された後30分」の見分け方

夏山でハチに刺されたとき、命を分けるのは腫れの大きさでなくアナフィラキシー。刺された後30分で「局所反応」か「全身症状」かを見分ける方法、119と横になる体位、エピペン、尿や口で吸うといった俗説の是正、そして刺されないための動き方まで。アナフィ…

ULブランド探訪:Xero Shoes —— DIYキットから世界へ、ベアフットの大衆化

自宅の空き部屋で売った自作ワラーチキット「Invisible Shoes」から、Shark Tank出演を経て世界的ベアフットブランドに育ったXero Shoes。ワイドトゥ・ゼロドロップ・薄いソールという原則を、大衆化してもなお譲らない歩みと、Z-Trail EVなど代表モデルから…

梅雨明けの晴れ間が、いちばん危ない|暑熱順化という「2週間の体づくり」を、夏山から逆算する

登山の暑熱順化(暑気馴化)を生理から解く。暑さに強い体は当日の気合では作れず、完成に約2週間、暑さを2日離れれば1日分が失われる。だから梅雨明けの晴れ間こそ体が最も無防備。標高で涼しい山ほど無風・高湿度で暑さ指数は高い。何日で慣れ何日で失うか…

山の花の名前を覚えたくて、写真クイズのiPhoneアプリをつくりました