山道具ラボ

by Daringdaddy #山で使う道具の話 #軽さと快適さのあいだ #買う前に知りたかったこと

レインパンツを軽くすると何を諦めることになるのか|UL5モデル透湿・重量・フルジップ検証

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梅雨の登山口。ザックを下ろして雨具を取り出す。ジャケットはすぐに羽織れる。問題はパンツだ。トレッキングシューズを脱がなければ履けないモデルか、靴のまま脚を通せるサイドジップ付きか。この差が、「さっと着られる」と「着替えに5分かかる」を分ける。

上半身のレインシェルに比べて、レインパンツは軽視されがちだ。でも下半身の濡れと蒸れは、疲労と体温低下に直結する。透湿が足りなければ内側は汗でびっしょり、耐水圧が甘ければ雨が染みてくる。そしてフルジップ(サイドジップ)がなければ、着脱のたびに靴を脱ぐことになる。

この記事は、2026年時点で国内正規流通している主要ULレインパンツ5モデルを「透湿性・軽量性・フルジップ(サイド着脱)」の3軸で徹底比較する。上半身のレインシェル選びは

梅雨ハイク向け軽量レインシェル比較2026を読んで6軸で選ぶ

こちらとセットで読むと、上下の選択が完結する。


結論先出し:3軸×5モデルの早見表

最優先したい軸 おすすめ1番手 2番手
軽さ(極限を追う) Rab Phantom Pants(84g) mont-bell バーサライトパンツ(110g)
透湿性(蒸れにくさ) mont-bell ストームクルーザー フルジップ(35,000g・JIS B-1) mont-bell バーサライトパンツ(43,000g・JIS B-1)
フルジップ着脱(靴を脱がない) mont-bell ストームクルーザー フルジップパンツ(サイド全開・裾から操作) Teton Bros. Feather Rain Pant(膝下ロング)
耐摩耗+軽量のバランス Teton Bros. Feather Rain Pant(140g・Cordura 3L) Montane Minimus Pants(143g・Pertex Shield 2.5L)
価格コスパ mont-bell バーサライトパンツ(¥11,000) mont-bell ストームクルーザー フルジップ(¥16,280)
梅雨実戦バランス(総合) mont-bell ストームクルーザー フルジップパンツ Teton Bros. Feather Rain Pant

透湿数値の注意事項:モンベルはJIS L-1099 B-1法を明示。Rab/Teton Bros./Montaneは規格名非公表のため、数値の単純比較は不可。「桁が同じ=性能が同じ」ではない点に注意。


5モデルプロフィール(軽量順)

1. Rab Phantom Pants ── 84gのプルオン最軽量、サイドジップなしの割り切り

Rab Phantom Pants ── 84g・Pertex Shield 2.5レイヤーのUL最軽量レインパンツ
画像引用: Rab Equipment 日本公式

英国Rabの軽量レインパンツ。公式重量84g(Size M)、Pertex Shield 2.5レイヤー・7Dナイロン(リサイクル)、耐水圧20,000mm、透湿性20,000g/m²/24h(規格非明示)、価格¥22,000(税込)

最大の特徴は、このスペックでは触れないといけない84gという圧倒的な軽さだ。5モデル中の断トツ最軽量で、バーサライトパンツの110gより26g軽い。Pertex Shield 2.5Lと7Dナイロンの組み合わせは、ジャケット側の Phantom Jacket(116.5g)とまったく同じ設計思想。「上下Phantom」でセットアップすれば、本体合計200gの超軽量レインスーツが完成する。

ただし、フルジップはない。プルオンタイプで、着脱には靴を脱ぐ必要がある。ウエストのドローコードで絞るシンプルな設計で、機能を削り切ることで84gを実現している。

こんな人に:ファストパッキング・トレラン・スピードハイクで1g単位を削る人、着替えより軽さを優先できる人、Phantomジャケットとのセットアップを考える人。 こんな人は避ける:急な雨でサッと着たい人(靴脱ぎが必要)、藪や岩稜で擦れの多いルート(7D表地は消耗が早い)。

Rab Phantom Pants
Rab
Rab Phantom Pants ── 84g・2.5レイヤー

2. mont-bell バーサライトパンツ ── 110gの国産最軽量、透湿43,000g(JIS B-1)の驚異

mont-bell バーサライトパンツ ── 110g・ウィンドストッパー2Lの国産UL最軽量レインパンツ
画像引用: モンベル 公式

モンベルの最軽量レインパンツ。公式重量110g(平均)、ウィンドストッパーファブリクス バイ ゴアテックス ラボ 2レイヤー・10D、耐水圧20,000mm以上、透湿性43,000g/m²・24h(JIS L-1099 B-1法)、価格¥11,000(税込)

素材名の「ウィンドストッパー」はGore-Texラボが展開する防風特化メンブレンで、もともとはハードシェルやフリースに使われる素材ファミリー。モンベルはこの高透湿・防風メンブレンに防水加工を施して20,000mmの耐水圧を確保している。Gore-Tex本体とは別ラインの素材だが、性能面では防水レインパンツとして十分な水準に仕上がっている。

この記事の中で唯一透湿規格を明記しているのがモンベル2製品だ。バーサライトパンツの43,000gというJIS B-1法の数値は、10Dという極薄2レイヤーがもたらす透湿性能を素直に示している。シャリシャリとした薄さの感触は、まるでティッシュを履いているような錯覚さえある。

フロントジッパーはなく、ボトムジッパー(裾の開口部)で着脱に対応。靴を脱がなくても履けるが、ボトムからたくし上げる必要があるため、急な雨でのスピーディな着脱はやや難。¥11,000という価格は5モデル中ダントツのコスパで、「とりあえず1本目のULレインパンツ」に最適な入口。

こんな人に:ファストパッキング・トレランで1g単位を削る人、正規品かつ安価に調達したい人、透湿優先で選ぶ人。 こんな人は避ける:フルジップで素早く着脱したい人(ボトムジップ方式)、藪漕ぎや岩稜で耐久を求める人。

mont-bell バーサライトパンツ
mont-bell
mont-bell バーサライトパンツ ── 110g・透湿43,000g

3. Montane Minimus Pants ── 143g・Pertex Shield 2.5Lで透湿25,000g・日本公式あり

Montane Minimus Pants ── 143g・Pertex Shield 2.5レイヤーのトレイルランニング向けULレインパンツ
画像引用: Montane 日本公式

英国Montaneのファストパッキング向け2.5レイヤーレインパンツ。実測重量143g(L)、Pertex Shield 2.5レイヤー(15d×40dリップストップナイロン)、耐水圧20,000mm、透湿性25,000g/m²/24h(規格非明示)、日本公式価格¥19,440(税込)

Montane日本公式(montane.co.jp)が展開しており、正規流通ルートで入手可能。1/4レングスのYKKサイドジップ(ふくらはぎ下部に限定)を装備。靴ひもを結んだトレイルシューズの上からでも着脱できる設計で、短距離の脱ぎ着には対応するが、フルジップには遠い。

Pertex Shieldは英国ICI/Hendersonが開発した高透湿メンブレン。ファストパッキング系の海外ブランドに多く採用されており、Rab Phantom Pantsと同じ素材ファミリー。360°の再帰反射素材を使ったDUSK TILL DAWN仕様で、視認性が高い。

こんな人に:トレイルランニングやファストパック、視認性を重視する人、UL系海外ブランドのレインパンツを試したい人。 こんな人は避ける:完全フルジップが必要な人(1/4ジップのみ)、耐摩耗を求める人(2.5Lの薄さは耐久性に限界あり)。

Montane Minimus Pants
Montane(モンテイン)
Montane Minimus Pants ── 143g・Pertex Shield 2.5L

4. Teton Bros. Feather Rain Pant ── 140gの国産UL・Cordura 3L+膝下ロングサイドジップ

Teton Bros. Feather Rain Pant ── 140g・20D Stretch Cordura Super Durable 3Lの国産ULレインパンツ
画像引用: Teton Bros. 公式

ワイオミング州ジャクソンホール(Teton郡)に由来するブランド名を持つ、東京発のTeton Bros.による軽量レインパンツ。公式重量140g(Size M)、20D Stretch Cordura Super Durable 3レイヤー(表:20D Cordura DTY・裏:7Dトリコット)、耐水圧20,000mm、透湿性20,000g/m²/24h(規格非明示)、価格¥25,300(税込)

5モデル中で唯一「3レイヤー+耐摩耗コーデュラ+140gの軽量域」を同時に実現しているのがFeather Rain Pant。20D Corduraはコーデュラブランドの基準を満たした耐摩耗ナイロンで、バーサライトやPhantomの7Dと比べると、岩稜やザックのハーネスへの擦れに対する余裕がまるで違う。ヌメッとした滑らかな裏地7Dトリコットは、タイツやアンダーパンツの上から履いたときの摩擦感が少なく、行動中にパンツが捲れ上がりにくい。

膝下外側に止水ジッパーを備え、シューズを履いたまま脱ぎ着が可能。フルジップではないが、膝下を大きく開けることで多くの靴に対応する。Feather Rain JacketとセットでシステムアップできるのはTBユーザーには嬉しいポイント。

こんな人に:軽量と耐久のバランスを求めるULハイカー、国産ブランドの細部にこだわりたい人、3シーズンの縦走やテン泊で使い回したい人。 こんな人は避ける:完全フルジップが欲しい人(膝下止まり)、とにかく安く抑えたい人(¥25,300は5モデル中2番目に高い)。

Teton Bros. Feather Rain Pant
Teton Bros.
Teton Bros. Feather Rain Pant ── 140g・Cordura 3L

5. mont-bell ストームクルーザー フルジップパンツ ── 217gのGore-Tex 3L・ウエストまで全開フルジップ

mont-bell ストームクルーザー フルジップパンツ ── 217g・Gore-Tex 3L・ウエストまで全開サイドジップ
画像引用: モンベル 公式

モンベルのGore-Tex 3Lレインパンツ、フルジップ仕様。公式重量217g(平均)、Gore-Texファブリクス 3レイヤー(表:20Dバリスティック ナイロン リップストップ)、耐水圧20,000mm以上、透湿性35,000g/m²・24h(JIS L-1099 B-1法)、価格¥16,280(税込)

このモデルの圧倒的な強みはフルジップだ。2本のサイドジップがウエストから裾まで全開し、登山靴を履いたままパンツの着脱ができる。ジッパーは裾側から上方向に動かす仕様(モンベル公式注記:「ジッパーは下からのみ開けることができます」)で、足を横から入れてそのまま引き上げる。「ザザッと降ってきた」という瞬間に、ザックからパンツを出して靴を脱がずに着用できる。この速さは他の4モデルでは真似できない。Gore-Tex 3レイヤーの信頼性と20Dの表地耐久が加わり、梅雨の実戦で最も頼りになるバランスを持つ。

透湿35,000g(JIS B-1法)は規格明示済みで、蒸れ対策としても上位。重量217gは5モデル中最重量だが、それでも「フルジップ+Gore-Tex+透湿規格明示+¥16,280」という組み合わせは割安感がある。梅雨〜3シーズンの通年ハイクで1本持つなら、このモデルが最も無難な選択。

こんな人に:急な雨で素早くレインパンツを着たい人、Gore-Texの信頼性を求める人、コスパ重視で通年使える1本を揃えたい人。 こんな人は避ける:ULで軽量域を追う人(217gはこの5モデル中最重量)、トレラン・スピードハイクで体積を削る人。

mont-bell ストームクルーザー フルジップパンツ
mont-bell
mont-bell ストームクルーザー フルジップパンツ ── 217g・Gore-Tex 3L

5モデルのスペック比較表:軽さ・透湿・フルジップ・耐久・コスパを🌟5段階で可視化

モデル 軽さ 透湿 フルジップ 耐摩耗 コスパ 総合
Rab Phantom Pants(84g) 🌟🌟🌟🌟🌟 🌟🌟🌟 🌟(プルオン) 🌟🌟 🌟🌟🌟 🌟🌟🌟🌟
mont-bell バーサライトパンツ(110g) 🌟🌟🌟🌟🌟 🌟🌟🌟🌟🌟 🌟🌟(ボトム開口) 🌟🌟 🌟🌟🌟🌟🌟 🌟🌟🌟🌟
Montane Minimus Pants(143g) 🌟🌟🌟🌟 🌟🌟🌟🌟 🌟🌟(1/4ジップ) 🌟🌟🌟 🌟🌟🌟🌟 🌟🌟🌟
Teton Bros. Feather Rain Pant(140g) 🌟🌟🌟🌟 🌟🌟🌟 🌟🌟🌟(膝下ロング) 🌟🌟🌟🌟 🌟🌟🌟 🌟🌟🌟🌟
mont-bell ストームクルーザー フルジップ(217g) 🌟🌟🌟 🌟🌟🌟🌟 🌟🌟🌟🌟🌟(全開) 🌟🌟🌟 🌟🌟🌟🌟🌟 🌟🌟🌟🌟🌟

※フルジップの🌟評価はウエストまでの全開度を基準。透湿の🌟はJIS B-1法明示モデルは数値準拠、規格非明示モデルは素材特性と実用性から主観評価。


3軸で絞り込む:あなたの最優先条件で選択肢は2本に決まる

軸1:軽さを最優先する(84g〜217gの2.6倍差)

順位 モデル 重量 ひとこと
🥇 Rab Phantom Pants 84g プルオンの代わりに84gを手に入れる
🥈 mont-bell バーサライトパンツ 110g 正規品・¥11,000でこの軽さ
🥉 Teton Bros. Feather Rain Pant 140g 軽量+耐摩耗Cordura
4位 Montane Minimus Pants 143g 1/4ジップ付きで140g台
5位 mont-bell ストームクルーザー フルジップ 217g Gore-Tex+全開フルジップ

Phantom 84gとバーサライト110gの間には26gの差。両方とも「ポケットのない極限設計」で、このカテゴリに入ってくる人は装備全体を1g単位で削っている層。

軸2:フルジップ(サイド着脱)を最優先する

「靴を脱がずに着替えられるか」というだけで、山での快適さが段違いになる。

モデル ジップタイプ 着脱の快適さ
ストームクルーザー フルジップ サイド全開(裾から上方向操作) ✅✅ 靴のまま・素早く
Teton Bros. Feather Rain Pant 膝下ロングジップ ✅ ほとんどの靴でOK
Montane Minimus Pants 1/4レングス(ふくらはぎ下部) △ 低くて靴に引っかかりやすい
mont-bell バーサライトパンツ ボトム開口(裾から入れる) △ 靴を脱ぐかサイドが狭い
Rab Phantom Pants プルオン(なし) ✗ 靴脱ぎ必須

梅雨の山行で急な雨に対応するなら、ストームクルーザー フルジップ一択。トレランやファストパックでコースを走りながら着替えたい場合は、Feather Rain Pantの膝下ジップが次点。

軸3:透湿性(蒸れにくさ)を最優先する

順位 モデル 透湿値 規格
🥇 mont-bell バーサライトパンツ 43,000g/m²/24h JIS L-1099 B-1法(明示)
🥈 mont-bell ストームクルーザー フルジップ 35,000g/m²/24h JIS L-1099 B-1法(明示)
🥉 Montane Minimus Pants 25,000g/m²/24h 規格非明示
- Rab Phantom Pants 20,000g/m²/24h 規格非明示
- Teton Bros. Feather Rain Pant 20,000g/m²/24h 規格非明示

透湿数値は規格で大きく変わる。モンベルの2製品は唯一JIS B-1法を明示しており、数値の信頼性は高い。Rab・Montane・TBの20,000〜25,000gは規格非明示で、同じ土俵には立てない。「数値で選ぶなら明示モデルが安全」。


コラム:「フルジップ」の何が違うのか ── 靴脱ぎ問題の現実

レインパンツで「フルジップ」と謳われているモデルは、サイドのジッパーがウエストから裾まで全開できる。ストームクルーザー フルジップの場合、ジッパーは裾側から上方向にのみ操作する仕様(公式注記あり)。足を横から入れてそのまま引き上げる動作で、靴を脱がずに着用できる。慣れれば10秒かからない。

一方、フルジップのないモデルで靴を履いたまま着替えようとすると、裾から少しずつ足を入れていくか、膝下ジップのみのモデルでシューズを押し込む。トレッキングシューズのごっついアウトソールがサイドジップに引っかかり、焦るほど詰まる。雨が降り始めてから着替えを諦めたという話は、山でよく聞く。

梅雨の山。「ぽつぽつと降り始めた」瞬間に、フルジップかどうかの価値が決まる。


シーン別ベストバイ:梅雨テン泊・縦走・トレラン・日帰りハイクの最適解

梅雨テン泊・3シーズン縦走(着脱のスピード最優先)

第一推奨:mont-bell ストームクルーザー フルジップパンツ ウエストまで全開のフルジップで一瞬着脱、Gore-Tex 3L+透湿35,000g(JIS B-1)の信頼性、¥16,280のコスパ。梅雨のテン場で最も「買って良かった」と言いやすいモデル。

ULファストパッキング・スピードハイク(軽量極振り)

第一推奨:Rab Phantom Pants 84gの極限軽量。上半身にPhantom Jacketを合わせれば上下200gのレインスーツが完成。フルジップがないことは「着替えより軽さ」を最優先した人には問題にならない。

入門1本目・コスパ重視(安くて高透湿)

第一推奨:mont-bell バーサライトパンツ ¥11,000で透湿43,000g(JIS B-1明示)。正規品・全国のモンベルショップで試着・購入できる安心感。最初の1本としての導入しやすさはナンバーワン。

軽量+耐久バランス・3シーズン汎用

第一推奨:Teton Bros. Feather Rain Pant 140gでCordura 3Lの耐摩耗。5年使い込むことを前提にした設計で、岩稜やザックの擦れに強い。「軽いけど消耗が早い」という悩みを解決したい人向け。


買い判断サマリー:あなたのタイプ別「結局これを買え」表

あなたのタイプ 選ぶべきモデル
世界最軽量級・1g単位で削るULハイカー Rab Phantom Pants(84g)
安くて高透湿・入門1本目 mont-bell バーサライトパンツ(¥11,000)
梅雨の急な雨でサッと着たい・通年1本 mont-bell ストームクルーザー フルジップ
軽量+耐摩耗・3シーズン縦走用 Teton Bros. Feather Rain Pant
海外ULブランド・視認性重視・トレラン Montane Minimus Pants

「軽いか重いか」より先に、「フルジップで素早く着られるか」を決める。それが山のレインパンツ選びの最初の分岐点だ。

上半身のレインシェル選びは梅雨ハイク向け軽量レインシェル比較2026で確認する


まとめ:梅雨の下半身を守る1枚を、3軸で決める

レインパンツを選ぶ問いは、シンプルだ。「どれだけ軽く」「どれだけ蒸れにくく」「どれだけ素早く着られるか」。この3軸を最初に決めれば、5モデルから2本に絞れる。

84gのPhantomで極限を走るか、¥11,000のバーサライトで最初の1本を揃えるか、ストームクルーザーのフルジップで梅雨を制するか――それぞれの「これでなきゃいけない人」がいる。

上半身のレインシェルと合わせた200〜400gのレインスーツで、今年の梅雨の山を歩いてほしい。