子ども二人と一緒に、テン泊登山やってみよ!と思い立つも、そもそも登山は年2,3回遣ってみた程度で、本格的な登山知識がないところからのスタート。
前回の記事はこちら。
けれども子供を連れて行く以上は、安全の確保がマスト。
実は、中1の長男とは富士山(弾丸登山)と赤岳(山小屋泊)をしたことがあります。
対して今回は子ども二人。対して親は自分しか行けない(妻は高所と閉所が苦手なため、テント泊は無理と宣言)ので、親ひとりで子二人を保護しないと。。。
ということでまず何を知っておかなくてはならないか?
・遭難や事故を防ぐ登山方法
・強風や雨にも耐えられる、テントの張り方
・テン泊登山に必要な装備・調理方法
これらを調べていきます。(あくまで素人がこう解釈しました、という内容なので、あらかじめご承知おきくださいませ)
遭難や事故を防ぐ登山方法
以前も書きましたが、当初は海外にいたので、ウェブ検索で調べても浅い情報を載せたサイトばかりでてきて効率が悪い・・・
そこでAmazon.co.jpのKindle Unlimitedというサービスを最大限に活用しました。
というのも、『山と渓谷』『PEAKS』『ワンダーフォーゲル』等の登山系雑誌が(最新号や一部の号を除き)読み放題のラインアップにあるんですよ!
知らない方のために補足しておくと、月額980円で、本や雑誌やコミックが読み放題になるというサービスです。雑誌を一冊買ったらこの月額くらいすぐ行っちゃうので、迷うことなく自分は登録しました。(ときどき誤解されてる方がいますが、アマゾンのKindle端末がなくても大丈夫、スマホやパソコンでももちろん使えます。専用アプリがあるので)
そして、バックナンバーをめちゃめちゃ読みまくったのでした。
学べたこと:
- ちょっとした転倒も大きな事故に繋がるので、基本的な歩き方(特に、斜面にあわせた足裏の着地方法)を大事にさせる
- 浮き石を避ける、見極める癖をつけさせる
- 岩場等では迷わず三点支持法を使わせる
- くだりで転倒の危険がある箇所は最初から尻や手をつかせる
- 崖側に杖やポールを使わない。またすれ違う時は山側によけさせる
しかし、何よりも一番大事なのは、一回ミスしても安全な状態に身を置かせる事。
誰でもミスはしてしまうので。
たとえば浮き石を踏んで転んだとしても、そのまま斜面に転げ落ちる事がないようにする。具体的には、山側を必ず歩かせるとか、親が腕のリーチ内にいるようにするとか。
転倒が避けられない時は、あらかじめどっち側に転倒すべきか指示するとか。
実際、後日北岳を登った時、次男は20回くらい転んでましたが、尻もちがほとんどでケガ一つありませんでした。
強風や雨にも耐えられる、テントの張り方
これもウェブで情報収集しても深い情報が得られないので、この本を参考にしました。
強風時のテントの張り方はもちろん、かなり細かいところまで書かれているので本当にお勧めします。
ファミリーキャンプ用のテントは何回も経験があったのですが、たとえば石ころを使うとか、ビニール袋を使うとか、オートキャンプ場に比べて段違いに苛酷な気象条件を前提としたテクニックがたくさん紹介されており、非常に助かりました。
直近で、立山の雷鳥平キャンプ場に行ってきたのですが、凄まじい暴風雨に見舞われ周りでテントが壊れたりしているなか、確実な設置により無事に切り抜ける事ができました(この件についてはまた後日書きますが)。
テン泊登山に必要な装備・調理方法
先ほどの本や、Kindle Unlimitedを使って情報収集をしようとしましたが、本は具体的な商品について踏み込まないので実際に購入するときは、別の情報源に頼らざるを得ませんでした。
ただ雑誌類は「あれもマストバイ!これもマストバイ!」みたいな感じだったので、結構直前まで悩みました。
知り合いのパパ友から教えてもらったこちらのサイトは、非常に参考にさせていただきました!
ウェア類をどこまで新しくそろえるか問題
登山系とスポーツ系(ランニングやサッカーなど)でどこまでウェアが流用できるか分かりかねてたのですが、ベースレイヤー(Tシャツ、長袖Tシャツ)は全て流用することにしました。吸水速乾という機能が同じなためです。
またミッドレイヤーも手持ちのフリースなどで代用しました。
一方、シューズとソックスはトレッキング用のものでそろえました。
調理方法
調理方法は、こだわりさえしなければお湯を注ぐだけのインスタント系食品で何とかできるので、さほど知識は必要ありませんでした。単に買うだけですな。
コース計画、ナビゲーション技術の習得
コース計画については、前に八ヶ岳を登ったときに買ったヤマケイさんのアルペンガイドシリーズが素晴らしく編集されている本と分かってたので、迷わず南アルプス編を購入。
アルペンガイド10 南アルプス (ヤマケイ・アルペンガイド)
- 作者: 中西俊明・山下春樹
- 出版社/メーカー: 山と溪谷社
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
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このシリーズは、コースの細かいところまで文章で描写されてて本当にお勧めです。「登頂意欲」という言葉をこの本で初めて知りました(笑)
この本に紹介されている、大樺沢から右俣経由で登るコースから、下山時に難易度の高い八本場のコルを外し、代わりに草すべり・白根御池を通るコースにする事にしました。
ナビゲーションについては、以前から山の中を80キロ〜100キロ走る「ウルトラトレイルランニング」系の大会にでていたため、ある程度把握してましたので、今回はざっと復習したのみ。
仕上げに、ヤマケイオンラインさんのコース計画機能を利用してコースを作り(素晴らしいサービスです!!!)、GPS時計でナビゲーションできるように設定しました。
その上でもちろん地図は印刷し、GPS時計にトラブルがあってもバックアップを準備しました。
第3章へと続く!